もう誰も信じられない
2013-12-09
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・・・もう誰も信じられません。
自分すらも・・・。
数年来の友人と夜通し飲み明かす約束で出かけたものの、友人が急に具合が悪くて来れなくなり、私は家に帰りました。
すぐには家に入らず、私は庭のベンチに腰かけました。
庭作りが好きな私達家族。
丹精込めて作りあげた庭でぼんやりするのが私は好きだったからです。
しばらくすると、主人と私の実母の声が聞こえてきました。
何気に聞いていた私は凍りつきました。
「隆弘さん!どうしたの!何するの!いやっ!駄目!」
私は立ち上がり、窓から中を見て呆然としました。
主人が母を後ろから、しっかりと抱き締めているのです。
「隆弘さん!やめなさい!具合でも悪いの!」
母は抱き締められながらも主人の太い腕を叩きながら言いました。
主人は「お義母さんだけなんです。俺をわかってくれるのは・・・」と、目を閉じたまま弱々しい声で、しかしきつく母を抱き締めて言いました。
「やめなさ