高嶺の花
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忘れもしない、あれは去年の夏の終わり。
当時俺には付き合ってる女がいた。
全然モテルタイプでもない俺は、寂しさを紛らわせる為、出会い系で知り合った同い年の女性と付き合っていた。
正直お世辞にも「可愛い」などと言える彼女ではなく
当時俺は、
「もう終わりかな・・・」
「こいつと結婚しちゃった方がいいのかな?」
などと無限ループな思考を繰り返しつつ、ハッキリとした別れを言い出せぬままダラダラと過ごしていた。
そんなとある日、俺の携帯に一通のメールが届く。
「おひさしぶり!元気にしてますか?こんど良かったら食事でもどうですか?」
それは、大学時代の女友達だった。
その女性は大学内でも1,2を争うほど可愛い女性だった。
かくいう俺も、大学当時は「可愛いなぁ」と指をくわえて見ているだけの、いわば「高嶺の花」。
当時からモテモテだった彼女は俺の知る限りでも何人からも告白され、様々な恋愛をしてきた女性だった。
一応顔見知り程度だっ