2等船室
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事は先日妻と2人で北海道旅行へ行った時に起きました。
予約でいっぱいのフェリーに乗ったため、2等しか取れなかったのがそもそもの始まりでした。夜に東京を出発した船ははとんど満員の状態です。嫌がる妻を連れて船内に入りましたが、そこは寝る場所も無いほどの状態です。取り合えず荷物の場所と2人で寝れるスペースを確保しましたが、夜半とはいえ船内はむんむんと暑苦しく、とても寝れる状態では有りません。妻の提案で船内を散歩することにしました。
「あんなとこでザコ寝するの嫌よ、若い子とか一人で旅行してるような人ばかりじゃない」
「そんなこと言ったって予約しないで乗れたんだからラッキーだと思わなきゃ」
私はそうして妻をなだめ船室へ連れ戻しました。
時間は深夜1時を過ぎ、大半の客はすでに寝ています。私達も狭いスペースながら寝ることにしました。寝苦しさと起きている人の話し声が気になりましたが、疲れもあって寝つくまで時間はかかりませんでした。夜中に目が醒めたのは暑さのせいでした。掛けていたタオルケットもはだけて隣の妻が寝ています。着替える訳にもいかなかったのでワンピースの