ザコ寝
2005-02-06
もう何年も前のことになる。
年上の友人数人とおれのアパートの近くで飲んだ。
そのうちの一人が彼女を連れてきていた。
おれはその時、片思いの女がいて、恋に悩んでいた。
飲んでいる時、女Aにその恋のことを相談した。どうやらそれによって随分Aに親しみをもたれたらしい。
Aは30才くらいだったが、そのわりには童顔で妙に子供っぽいところがあった。
2次会に行った後、終電がなくなったので、みんなでおれのアパートに泊まることになった。
ありったけの布団や毛布をだした。
Aにわたった布団にはなにかで汚したしみがついていた。
するとAはしみを臭いをかぐようなそぶりをすると
「とってもいいしみですよ」
といって笑った。
もちろんアレのしみだと思ったのは間違いなかった。
3畳と6畳の続きの間のアパートで、Aの彼氏は3畳の方、その他は6畳で寝た。
おれの横にはAが寝ていた。
○ ○― こんな感