伯父と母の秘密

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2018-04-07

伯父と母の秘密
 
私が小学4年生頃の話です。
当時、母は35歳。父は単身赴任中でした。
学校から帰ってきた私が遊びに行こうと家を出ると、ちょうど近所に住んでいる伯父がやってきました。
 
伯父は父親の兄にあたる人ですが、無職でギャンブル狂いというどうしようもない人で、近所の家から借金をしては返さないという人でした。
うちの家にも時々やってきて、「ちょっとごめん、財布忘れたんや。1万円貸してくれへんか。」と言って借りていくのです。
 
これは伯父の常とう手段で、近所の人がたまりかねて、叔父の母、つまり私の祖母に文句を言うと、祖母が自分の財産を切り崩して返済していたようです。
 
しかし母は、父の母に当たる祖母に文句を言うこともできず、父に言うと
「返してもらえないと分かっているのに、なんで貸すんや。追い返せ。」
と怒られるので、困っていることを私も知っていました。
 

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