冬の思い出

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2010-09-03

ちょっと前まで付き合っていた彼女との、高校生の時の話。

彼女と俺は並んで歩く時、いつも互いの位置関係が決まっていた。俺が右を歩いて、彼女が左。んでもってそれぞれ鞄を掛けてない側の手を繋いで歩くのが、なんとはなしに二人の暗黙の了解みたいになっていた。

寒さの厳しい冬のある日、高校帰りに俺んちの近所にある公園でちょっと寄り道をした帰り、駅まで彼女を送る道中での出来事。

その日も高校生カップルらしく手を繋いで歩いていたんだが、体温がやたらと外気に左右されやすい俺の手は、それはそれは冷えきっていた。
元来寒がりだった俺はふと思いついて、自分のコートのポケットに、繋いだままの彼女の手ごと自分の手を突っ込んでみた。
寒がりな俺の行動を可笑しそうに笑ってる彼女に笑い返しながら(いやーあったけーなこれ、いーかもしれないw)なんて事を考えていると、ふとBUMPの「スノースマイル」って曲を思い出した。(ちなみに俺と彼女は当時どっちもBUMPのファンでした。ベタな高校生だよねw)


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