苺狩りにて
2010-05-05
大学2年生の春。
心躍る春。
大学からの帰り道、俺は友人2人と一緒に日曜日の予定を発表し合っていた。
友人Aは昼寝。友人Bは秋葉原。そして俺の予定はというと!
「今度の日曜は、苺狩りに行くんだ」
アホみたいに笑われた。
「何で1人で苺狩りなんだよ!」
「もっと他に行く場所あるだろー!?」
そんな事言われても、行きたいものは行きたいんだからしょうがないじゃないか。
美味しいじゃないか、苺。
それよりも、何で俺が1人で行くと決めつけてるんだ?
その事について尋ねると。
「だってお前、出かける時いつも1人じゃん」
「ついでに彼女いないじゃん」
見事に図星を突かれた。
その通りだった。
自慢するほどじゃあないが、俺は彼女いない歴=年齢なのだ。
そこで俺は言ってやったんだ。
「実は最近出来た彼女と2人で行くんだ、羨ましいだろハッハー」