医療行為の最中に芽生えた不謹慎な感情

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2015-05-02

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それは25年ほど前のことでした。
まだ私が準看護婦を目指していた時、外来だけの個人医院に住み込みでお世話になり、午前は医院のお手伝い、午後は看護学校に通わせて頂いていた時のことです。

その医院には真理江ちゃんという、とても物静かで素直な小学校の6年生のお嬢さんがいました。
ご両親は真理江ちゃんに大きな期待を持っていて、家業の医院の跡を取ってもらいたいという期待で、可哀想なくらいの教育ぶりでした。
毎日の家庭教師が来ては2時間の勉強。
日曜など家庭教師が来ない日はドリルを。
友達と遊ぶことは許されず、学校から帰るなり、勉強ばかりの毎日に追われていました。
私は学校の宿題の見直しなどを院長に依頼されていました。
夜の9時から1時間、アルバイト代も頂いていました。
住み込みで一緒に暮らす私から見たら、まだ小学生なのにと、とても気の毒に感じていました。

そのせいか真理江ちゃんは体調不良が頻繁に起きていました。
毎月1、2回、原因不明の発


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