友人の一家はナチュラリスト
2009-02-02
中学に入って間もなく、俺の学級に帰国子女が転入してきた。
健一という男で、4歳ぐらいの頃からアメリカに渡り、
親の仕事の都合で日本に帰ってきたのだとか。
アメリカ暮らしということで、日本語の使い方が少しぎこちなかったため、
彼と席が近くだった俺が、日本語解説役として、いろいろ
彼のわからない日本語を詳しく解説していた。
そういうことがあって、彼とは仲がよくなった。
初めて健一の家に行ったのは1学期末の定期テストの時。
前回のテストの時同様、英語と国語を交換条件に
勉強を教えてもらうことになった。
テスト期間中ということで部活は休みで、夕方ぐらいまで
家にお邪魔して勉強をすることになった。
「なんだ、ウチから遠くないじゃん」意外と近所だったことに驚いた。
家の中に入ると、キャラクターものの靴があった。
サイズからすると小学生ぐらいだろうかと思いつつ、健一の部屋に上がった。