悪い夢の始まり・・・後編
2014-03-12
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「いゃあぁぁ!」
猿轡がなかったら、絶叫がこだましていたところでしょう。
(だめぇ!あなたたちなんてことするの!!あっちに連れてってぇ!!!)
声にならない声をあげ、私は残った体力と気力を振り絞って精一杯抵抗しました。
しかし、私を縛りつけている椅子は、BとCによってしっかりと押さえつけられていて、縛られ自由を失った私がいくら騒いでも、もうどうなるものでもありませんでした。
「なに嫌がってんねん。こいつはお前のオマンコから出てきたんやで。19年ぶり、久々の対面やないか。じっくり拝ましてやらんかい!」
薄ら笑いを浮かべて嘲笑するAは、もう悪魔そのものに見えました。
(たけし、見ちゃダメ!)
でも息子は無理やり私の方に顔を向けられて、悲しそうな目をしてただ見つめるだけです。
Aによって首を掴まれ、私の前に引きずられてきた息子は、昨日の頼りがいのある青年とは別人でした。
「奥さん、なんでこうなったんか教えたろか。もとはあんたの息子が悪いんやで」