初ブラを買いに行った時から

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私は5人兄妹の末っ子で上は私を除いて皆、男なので親からの扱いはかなり雑で私の胸が膨らみ始めてもブラジャーを買うという話は出ず、服はいつも兄たちからのお下がりだった。私ブラジャーを買って貰えたのは私が小6の頃で親が担任から「そろそろブラジャーを着けさせろ」と小言を言われたからだ。
親はそれまでそんな発想はなかったので少し慌てながら、私にお金を渡して「近所の服屋で買ってこい」と言った。私の家の近くには商店街があってその真ん中あたりに昔からある服屋があった。その店は同級生の男の子の家で彼は裕太と言って比較的仲が良かった。
店のドアを開けるとたまたま裕太しかおらず「ブラジャーを買いたいんだけど」と要件を伝えると「僕は測れないから親が帰ってくるまで待って」と言われた。しかし、待てもも暮らせども裕太の親は帰ってこないので、私は痺れを切らして「裕太で良いから測ってよ」と言うと、「測り方、よく分からないよ」という頼りない返答で少し考えて、学校の家庭科の教科書に服のサイズの測り方が載っていたのを思い出して「家庭科の教科書に載ってたと思う!」と伝えると裕太は奥に行って教科書を持ってきた。


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