12幕:真相はいずこに

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2007-07-08

 平日の夕方と言うだけあって、帰宅ラッシュの車で市内の道路はごった返している。ドクオたちを
乗せたタクシーは何度も交差点の信号に引っ掛かり、市内をゆっくりと走行している。しかしながら、
車中の3人は皆が長岡の4年前の回想に神経を集中させているため、たびたび信号に引っ掛かっても
然程ストレスを感じるような事は無い。寧ろ、彼らにとっては旅館に着くまでの時間が出来て嬉しいくらいだった。

('A`)「――で、森の中で男が発見されてからは、どうなったんですか?」
  _
( ゚Д゚)「まず、第1発見者の彼がその男を揺り起こしました。幸い、男は森の中に倒れていても
 気を失っていただけで何の怪我も負っておらず、男はすぐに気がつきました」


 長岡は前方を見ながら視線を逸らさずに答える。
  _
( ゚Д゚)「で、彼はその男を連れて森の中から出ます。森から出て旅館の中庭に出ると、先程の
 従業員が居ました

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