妄想親子どん
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「先程隣のP店にいましたよね」
見ると見かけない娘だ。三角巾を巻いているので髪型はわからない。
「私もいたのですよ。今日は出ましたか」
20そこそこ、にしては何か人懐っこい娘だな。
そのラーメン店は宵の口からお店を開ける。お酒を飲まない私はカウンターでラーメンが出来るのを待っていた。
バイトの娘かな。
あ~、お察しのとおりヘタレやめしてここにいる私はあなたの養分なのかも…
「この間某大型店に行ったらいっぱい出たの。あんなに出るとは思わなかった」
「こんなに出るとは思わなかった」
それは昔のことだった。
初恋の娘は転校生で、なぜか懐かれていた。