図書委員のMさん
2015-08-01
私が中学3年生の夏休みの話。
そのときの私は、長い夏休みも暇なり学校に本を借りに行くにした。
田舎の学校だったけど近所の図書館より近いし、図書室の本は多かった気がする。
夏休み期間は図書委員が交代で登校し本の貸しだしをしていた。
私はお昼の時間を狙って行った。
この時間は借りる人が少なく、気分が良いと思ったからだ。
図書室のドアに鍵がかかっていた。
図書委員がいないのは想定していなく、しまったと思った。
奥のドアなら開いてるかと思ったがやはり閉まっていた。
すると、さっきのドアから音がしたかと思うと開き、女子生徒が顔をだした。
おとなしそうな女子生徒は「お弁当を食べてたのでドアを閉めていました、すいません」と話した。
図書委員らしい女子生徒は上履きの色から2年生だとわかった。
私は図書室に入って好きな作家のコーナーに歩き出した。
ふと横を見ると貸し出しカウンターの机の上に食べかけのお弁当があった。