妻のヌード 三上氏
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私たちは、高島氏の突然の申し出に、完全に言葉を失っていました。
「・・・えっ・・・・な、なんて?・・・」
自身のヌード撮影の直後で正常な思考能力のない妻は、
高島氏のその言葉をとっさに理解することは
出来なかったのだと思います。
バスローズだけを身につけ、毛の長い絨毯に腰を下ろし、
半身を投げ出している妻は、
私たちに顔を向け高島氏の言葉の意味を聞いてきました。
しばらくの間、私たちは誰もが言葉を失っていました。
高島氏の作品というのは、全裸の男女による性的な表現のポーズ。
裸のまま男女が絡み合い、
歓喜の表情をあげる女性の妖艶な姿とたくましい男性の勇姿。
人間が神から与えられた最大の悦びの姿を表現するものなのです。
長い沈黙の間、その静寂を破ったのは妻の親友である美佳さんでした。
「敦子・・・せっかくのチャンスだからやってみたら・・・」
「う、うん・・・敦っちゃん、やろう!」
「あん