アソコが二段階変形する高校生のゴンちゃん
2015-12-31
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電車は今日も混んでた。
人がびっしり詰まって、臭いと熱気がものすごい。
駅の階段から駆け込み乗車したので、あたしが今乗ってるの弱冷房車だし。
次の駅で普通の冷房車両に乗り換えようかと思ってたけど、その駅に着いたら更に人がドカドカ乗りこんできて、あたしはむしろ中に押されてしまった。
どうにか吊り革だけは確保。
せめて座りたいとふと見ると、あたしの前に座ってるのはおじいちゃん。
短めのステッキを足の間に立てて、その上に両手を重ねて、静かに目を閉じている。
(粋なおじいちゃんね!)
高そうなクラシックなイメージのスーツと帽子が似合ってる。
しかし暑い!気持ち悪い!
あたしは片手に握ったハンカチでパタパタ顔に風を送りながら、(乗り換えまで・・・あと10分ちょっとか?)と思った。
電車が突然、大きく揺れた。
他の乗客に密着してた背中が楽になった、と思ったら更に強い波に押された。
(おじいちゃんにぶつかるっ!)