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2017-07-25


●プロット
失恋をして一人旅をしていた女性。
嵐の中、電車の事故にあい生死をさまよう。
そのとき、女性は夢を見ていた。それは、長い夢で、そして幸せな夢だったと思う。
意識を失って眠っていた女性はやがて目覚める。手を見るとしわくちゃで、鏡を見ると知らない老婆がいた。そう、女性は半世紀もの間眠っていたのだ。
だが、女性は少しも悲しくなかった。夢の中で、幸せな結婚をして、子供を三人産んで、やがて成長して、巣立っていったのだから。その話をして、老婆は短い余生を幸せに暮らした。





「ねえ、嘘でしょ?」
「ごめん……」
 夢乃は信じられなかった。あんなに愛し合っていたのに、突然別れを言われるなんて。それを待っていたかのように、粉雪が降り始めた。その一粒が夢乃の涙にとまり、夢乃を美しく化粧した。
 だが、泣いている夢乃を残して、男は行ってしまった。涙では引きとめられないと分かった瞬間、夢乃の膝は力をなく

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