不気味な廃屋

開く
2011-04-10

ある夜、友達と三人で市内の高級住宅地にある不気味な廃屋に行くことになった。 
そこは小高い山の中腹にあって、廃屋とはいっても実際は超高級な一戸建だ。 
ただ噂によると、そこでは以前、家族内での惨殺事件があったらしい。(真偽不明) 
懐中電灯を片手に、三人で家に入ってみた。 
多分噂を聞きつけて探検しにきた同じような連中のしわざだろう、中は荒れ放題。 
怖々広い家の中を歩いていると、かなり妙な間取りだということに気づいた。 
「金持ちの考えることだから、わたしたち凡人のセンスじゃ解らないんだろう」 
そう思った。キッチンをほぼ中心として、それぞれ部屋や浴室が割り振られている。 
が、浴室に入ってみると、反対側(つまり入り口の向かい)にもドアがあり、 
その奥には普通の和室があったりした。 

問題は、その和室だった。 
懐中電灯で照らさ

お勧めの体験談