教育実習生と母の過去

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2013-11-11

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朝礼が終わって、教室へと戻ったときに、「残念ながら、男のほうらしいぜ」後ろの席の佐藤が、そう教えた。

「・・・え?」

「実習生。うちのクラスに来るのは、男のほうらしい」
「ああ。そうなんだ」

つまり、今しがたの朝礼で紹介された二人の教育実習生のうち、男のほうがこの二年A組付きになるという情報だった。

「ツイてねえよな。せっかく、女子大生とお近づきになれるチャンスだったのにさ」
「うーん・・・女子大生つってもなあ」

いかにも無念そうな言葉に、修一は同調する気になれない。
女性のほう、佐藤のこだわる“女子大生”は正直さほど“お近づき”になりたいタイプでもなかった。

「それでも、ニヤけた優男よりは何倍もマシだ」
「・・・まあ、そうかもな」

譲らない佐藤に適当に合わせながら、周囲を窺ってみる。
その情報はすでに広まっているようで、教室の雰囲気は少し違っている。
なるほど、女子生徒のほうが盛り上がっているみたいだ


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