トラウマとなった恍惚とした母の顔
2019-07-17
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中3の時の話です。
あの出来事は私にとってトラウマです。
私の母は身長160センチで、やや背が高いです。
鼻は高く、眼は深く澄んでいて、ロマン派の絵画の人物のような顔立ちをしていました。
周りからは、「きれいなお母さんだね」とよく言われたものです。
髪は少しウェーブのかかったしっとりした黒で、肩に届くくらいまでの長さです。
性格も大人しく、優しい母でした。
勉強もよく教えてもらい、おかげでいい中学に入れました。
私はそんな母が大好きでした。
7月、その日も朝はいつもの母でした。
トーストを綺麗に焼いてくれました。
父はビジネス誌を読みながら美味しそうに食べていました。
「和樹。今回の期末はうまくいきそうか?」
「うん。ばっちし」
「そうか、頑張れよ」
いつものように母は、父と息子の会話を微笑みながら見ていたような気がします。
その日は部活が中止になったので、早めに家に帰