運命の人2 「二度目の告白」
2013-10-01
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翌朝、目は少し腫れていたが目立つほどではなかった。
正直、気は重かったが学校には行かなくては。
片瀬にああ言った事だし。
俺は支度を済まし、家を出た。
出来れば今日は誰とも関わらず、穏やかに静かに過ごしたかった。
傷はまだ塞がるどころか、いたずらに刺激を受ければ再び血を流してしまいそうだった。
片瀬にあったらどうしようか。
知り合ってから初めて、彼女に会いたくないと思った。
しかし、運命は中途半端に俺たちを引き寄せる。
「・・・あ・・・」
通学路、今日は片瀬は一人で登校していた。
「・・・あ、片瀬・・・お、おはよう」
「お、おはよう・・・」
彼女も少し目が赤かった。
夕べ、あれだけ泣けば無理もないか。
流した涙の量は俺も負けていないとは思うけれど。
「目が赤いね。寝不足?」
俺は解かりきったことを聞く。
「・・・うん・・・。夕べ、ちょっと泣いち