葬儀の夜に
2013-07-27
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中学2年を終えた春休み祖父の葬式に参列する為、関西から東北まで行きました。
まだ新幹線も開通しておらず、かなり昔です。
大勢の人が集まり、大人達は話が弾みなかなか寝そうになく、僕は促されて言われた部屋に入りました。
若い女の子が一人向こうを向いて寝ていましたが豆灯の灯りでは顔は判りません。
真冬のように寒く、布団に入っても震えが止まらずにいると「寒い?」と声がかかりました。
「うん、寒い、そっちへ行っていい?」
うんと頷いたので彼女の布団に潜り込みました。
浴衣の寝巻の下は素肌でした。
(昔の東北では素肌の方が温まる