姉弟だけど恋人・後編
2022-01-04
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もうひとつ昔話を。
就職も決まり、卒業の近くなった姉は毎日卒業論文を書いていた。
少し見せてもらったが、理系の俺からは考えられないし、読めないような文章が英文で書かれている。
姉が論文を書いている間、俺は課題の図面を夜中に書いていた。
2人とも夜中に起きている時間が多く、時間を合わせて一緒に休憩をした。
疲れている時に一緒に過ごす時間は気分転換になるし、リラックスすることができた。
時間がなくて、話をしてキスをするだけがほとんどだったけど、それでも姉と過ごす時間は楽しかった。
論文の提出が終わると姉は卒業が決定したようなもので、俺と一緒に過ごす時間も増えた。
(姉も春からは社会人・・・)
そう思うと少し寂しくなった。
俺は口に出しては言わないけど、やっぱり2年の差を気にしているし、社会人の姉に対して、学生の俺はどこかに置いていかれるような不安を感じていた。
でも、それは言わないでいた。
姉に変な心配もさせたくなかった