変質者に捕まった僕のママ
2015-08-27
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これは僕が小学校からの下校途中の話だ。
放課後、学校に残って校舎で僕らは遊んでいた。
最近、変質者が出るとホームルームの時間に言われた。
でも、遊び盛りの僕らには、そんな注意より遊びの時間をどう使うかが重要だった。
「早く帰りなさいって先生に言われたでしょう」
クラスのガミガミ言う女子にそう言われたが、「うるせーブス!俺ら男子はお前ら女子と違って臆病じゃないんだよ」と返してやった。
僕は、遊んでいた友人と別れ、1人家路についた。
(やっべー。すっげぇ遅くなっちゃった。ママ心配してるかな?)
空は結構暗くなっていた。
僕は少し焦っていた。
もう数十分で、いつも僕が見ているアニメが始まってしまう。
近道をしようかな。
確かこっちの道は近道になるよな。
近道として僕が選んだ道は酷く暗かった。
街灯がほとんど点いていない。
ぽっかりとした暗い道に僕は足を踏み入れた。
(暗いな。