黒い世界
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この話は私が中2の時、今からまだ10年にも満たない最近とは言えないが、昔とも言えない時のことである。
私は早くに母親を亡くし、父親と二人で暮らしていた。
しかしその父も私が2年に進級する直前に事故で亡くなってしまった。
男2人の生活だったため、私はとりあえず同年代の人間よりは生活能力は高かったが、問題も多かった。
金銭面に関しては、問題は無かったが、最悪の場合の頼れる人がいないことだった。
両祖父母は既に亡くなっていたし、父は一人っ子、母も妹がいたが連絡は取っていなったらしい。
母の妹が唯一の親族だったが、見たことも無い人だったのでどうしようもない。
それでも、父の知り合い、近所の人たちの協力を得て、私は何とか父の葬儀を済ませることが出来た。
その後が最大の問題だった。
私は、一人でも大丈夫だと思った、でもそんな私の考えなど聞くわけも無く、私をどうするかと積極的に意見するものが出てきた。
そう、この人たちは私に恩を売ろうと考えていたのだった。
父はそれな