僕を惑わせた3人の熟女・第4話
2019-09-16
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あれから1年が経っていた。
その間、僕の周りに特に変わったことは起きず、去年や一昨年の出来事が僕の中で現実味を失ってきていた。
美雪からは、たまに手紙が来ていた。
この間の手紙には、夏休みの間、少しだけ日本に戻ると書いてあった。
それは僕にとって、この夏一番の楽しみだった。
ぼそぼそと話し声が玄関先から聞こえてくる。
どうやら親父が帰ってきたようだ。
今年に入ってから親父は夜遅く帰ってくることが頻繁になった。
仕事が忙しいせいらしいが・・・どうだか・・・。
僕はいつの間にか寝入っていた。
それから10日ほど経った土曜日、僕は目当ての本を買った後も街中をぶらついていた。
ショッピングセンターの中は買い物客ばかりでなく、梅雨の蒸し暑さから逃れてきた人々でごった返していた。
「あの、すみません」
最初、自分が呼ばれているとは思わなかった。
2度目に呼ばれ振り向くと、声の主は僕を見ていた。