優良さんの海辺エッチ

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2007-12-23

海を見て、優良は、やっと物思いから開放されたような気がした。
 優良は、東京から2時間ほどの、ある小島に来ていた。ここには、真の父の実家がある。真の祖父母は、真と優良が結婚する前に亡くなり、今はその家には、真の父親の弟、つまり叔父の家族が住んでいる。家のすぐ近くには、小野田家代々の墓があり、少年時代の真は、夏休みになると遊びに来て、海で泳いだり、かぶと虫を捕って過ごしたという。今年の夏は、真の仕事が忙しく、まとまった休みがとれそうになかった。そこで、墓参りがてら、真の叔父の家で、短いバカンスを過ごそうということになったのだ。真は、今日の夕方、東京から着くことになっている。一足先に出発したら、という真の提案に、優良は、甘えることにした。一日でも早く東京を離れたかった。山田をできるだけ避けたいというのは、もちろんだが、ずるずると、あのまま流されていきそうな自分が恐ろしかった。
「ほんと、きれいな所ね、連れてきてくれてありがとう」
 優良は、かたわらの少年にほほえみかけた。少年は、まぶしそうな顔をして、はにかむ。真の従兄弟、高校生の真一だ。右腕に包帯を巻いて、首から提げて

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