単純で浅はかで淫乱だった母 最終話

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2013-08-24

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私はベッドに寝ている母のもとにお湯を這った洗面器とタオルを持って行きました。

「幸子、具合はどうだい?」
「ええ、もうだいぶいいわ」

母は起き上がると可愛らしく微笑みましたが、ここの所何日間か寝込んでいた為に少しやつれて見えます。

「体を拭いてやろう」

初秋の日差しはまだ強く汗ばむほどでした。

「ええー?もういいわよ。お風呂に入るから」

もう74歳になろうとしている母はいつまでも娘のような恥じらいを見せるのでした。

実際に気心ばかりでなく若作りの母は年を取る毎にぽっちゃりとしてきて、皺もほとんど無く、60歳台の頃とちっとも変わっていませんでした。
ただそんな母も歳相応に、色々と体を壊したりして入院などもしたこともあり、ここ数年はやつれて体も一回り小さくなったようで、一時の元気もありませんでした。
今年の夏も体調を崩して二週間ほど寝ており、ようやく熱も下がり顔色も少し良くなってきたのでした。

「ばかだなーまだお風呂なんかに入れる


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