漁村で出会った逞しい少年と

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2016-02-04

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ひと夏のアバンチュールじゃないですけど、一人旅をして、現地の少年といけない事をしました。
中学生らしい彼は私と同じくらいの背丈でした。
1年生だと言ってましたかね。
真っ黒に日焼けした彼は、幼さの中に逞しさを感じました。

小さな漁村のペンションみたいな民宿に泊まり、海の幸を堪能する。
それが本来の目的でしたが、何気に岩場を散策していたら彼が海から上がってきました。
何か網のような物を持っていたので興味が湧いて、「見せて」とお願いした。
そこにはサザエや巻貝のような物がたくさん入っていました。
紺色の海パン一つに水中眼鏡とシュノーケルを持って、肩に網を担いで歩き出す彼。
少し一緒に歩いてお話をしました。

「それどうするの?」とか「何年生?」とか。

いきなりしゃべりかける私のことを、都会からやって来た変な女くらいにしか思ってないでしょうね。

私はもう三十路間近で焦りもありましたが、まだ大丈夫と自分では思ってます。


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