女友達に彼氏役を頼まれて・・・後編
2018-10-04
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そんなこんなで時間はあっという間に過ぎて、お開きになった。
二次会のお誘いを丁重に断り、居酒屋を出た俺とA美は、先輩と男に別れを告げて駅に向かって歩いた。
彼らから見えなくなるとA美は俺の腕を組んできて、頭をちょこんと俺の肩に置いて、「今日はありがとう」とだけ言ってきた。
「大丈夫か?かなり飲んでたよな。家まで送って行くよ」
俺はそのまま駅の方向に足を速めていくと、A美が急に足を止めて俺の胸に頭を寄せてきた。
「今日は帰りたくない。お願い」
A美はそう言うと俺にそっと抱きついてきたのだ。
俺は何も言わずA美の肩を優しく抱いて駅の反対方向に足の向きを変えて歩いた。
俺はその時、初めてA美が“女”に思えたのだ。
そして、女としてのA美を色々と試してみたくなったのである。
そう思うと俺は不思議に気持ちが落ち着いてきた。
歩いている途中でA美の横顔を見ると、とても可愛くて癒やされている気分にもなった。
そうして歩いて行くと目