初恋だった家庭教師の先生と再会して
2017-12-14
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ばったりと雄太さんに会った。
会うのはもう十数年近くになる。
私は懐かしさで満たされた。
雄太さんはとても大人っぽくなっていた。
落ち着いてて・・・。
そうよね、もう30代も後半に入ってるはずだもの。
私の胸は密かにときめいてた。
「久しぶりだね」
雄太さんは真っ白な歯を見せた。
「そうね」
私もぎこちなく微笑みを返す。
「婚約なさったって聞いたけど?」
「うん、来年の春に挙式なんだ」
雄太さんは微笑んで答える。
だけど・・・なんだか寂しい笑顔。
お茶を誘われた。
少し迷ったけれどついて行った。
あのことを・・・告白したい衝動に駆られていたから。
それは小学校6年のとき・・・。
私は親の意向で、私立の中学を受験してみることになった。
とても、そんな成績じゃなかったんだけど、まあダメ元ってことで・・・。
で、近所