初恋だった家庭教師の先生と再会して

開く
2017-12-14

この体験談は約 5 分で読めます。

ばったりと雄太さんに会った。
会うのはもう十数年近くになる。
私は懐かしさで満たされた。
雄太さんはとても大人っぽくなっていた。
落ち着いてて・・・。
そうよね、もう30代も後半に入ってるはずだもの。
私の胸は密かにときめいてた。

「久しぶりだね」

雄太さんは真っ白な歯を見せた。

「そうね」

私もぎこちなく微笑みを返す。

「婚約なさったって聞いたけど?」

「うん、来年の春に挙式なんだ」

雄太さんは微笑んで答える。
だけど・・・なんだか寂しい笑顔。
お茶を誘われた。
少し迷ったけれどついて行った。
あのことを・・・告白したい衝動に駆られていたから。

それは小学校6年のとき・・・。
私は親の意向で、私立の中学を受験してみることになった。
とても、そんな成績じゃなかったんだけど、まあダメ元ってことで・・・。
で、近所


お勧めの体験談