一気に根本まで母の中へ飲み込まれました
2022-07-17
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お母さんは44歳、僕は25歳です。
あの日以来、僕とお母さんは週末婚の夫婦みたいになりました。
土曜日に僕が実家へ帰り、ドライブデートや買い物に出かけ、夕方から日曜日の最終電車の時間まで愛しあいます。
きっかけは去年のクリスマスでした。
父を4年前に亡くしてからのお母さんは塞ぎ込んで、事あるごとに父を思い出しては泣いていました。
そんなお母さんを見るのが辛くて、就職を機に家を出ました。
親戚付き合いもない家だったので、お盆や正月の行事、祝い事や悔やみ事に呼び出されることもなかったので、思えば一人暮らしを始めてから一度も帰っていませんでした。
それが、去年のクリスマスに久しぶりにお母さんから電話がありました。
「久しぶり。元気?年末年始、用事がないなら帰ってこない?」
そういう内容でした。
僕は久しぶりに聞いたお母さんの声が明るく生き生きしてるのが嬉しくて、帰省することにしました。
電車に揺られて1時間半。
駅に着くと