どす黒い欲情と愛する妻ゆかり・前編 ~第五章~
2014-03-19
この体験談は約 15 分で読めます。
翌日から、私は何も無かったかのような顔をして仕事に出ました。
でも、心の中はどす黒い欲情に完全に支配されていたのです。
妻がKとどのような時間を過ごしているのか・・・。
それだけを妄想しながら時間をやり過ごしていたのでした。
私は、ハワイに着いたら、妻はすぐにでも電話をしてくれると思っていましたが、なんの音沙汰もありません。
やっと、二、三日もしてから、深夜に突然、妻から電話が掛かってきました。
「あなた、ごめんね。連絡しなくて」
「どうしたんだよ。酷いじゃないか」
「彼が電話させてくれないの」と言って、妻は声を詰まらせました。
「今は大丈夫なのかい」
「彼、シャワーを浴びてるの」
「シャワー?」
「うん・・・。出てきたら、求められると思うわ」
私が、言葉を失ったとき、妻は「ごめんね。彼が出てきたみたい。もう、切ります」と言って、一方的に電話を切りました。
私は受話器を握り締めたまま立ち尽く