コンビニで働く母は、僕の知らない一人の女だった

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2016-03-13

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僕の家から歩いて5分、大学がある大通りの交差点の角に、母・佳美が勤めているコンビニがある。
ブルーのタテ縞のユニフォームにデニムのジーンズ、明るくカラーしたショートの髪が可愛い童顔と相まって、もうすぐ40歳になるとは思えないくらい若々しい。
レジで客の大学生と言葉を交わす笑顔の母は、いつもの母と違って見える。
その時の佳美は、母ではなく一人の女性の顔だった。

夕方、部活が終わった帰り道、今日発売のマンガ雑誌を読もうと母のコンビニに立ち寄った。
顔を合わせるのが気まずいので他の客に続いて隠れるように店に入ったが、ちょうど弁当の棚を整理していた母は全然気づいていないようだった。
一冊目を読み終え、二冊目に手を伸ばそうとした時、隣の二人組の大学生が母の噂話をしている事に気が付いた。

「俺さ、前からここの店員のこと、結構気に入ってんだよね」
「誰?」

「ほら、今レジをしてる30過ぎくらいの・・・」
「ああ、あの奥さん?」

「奥さん?何で


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