美奈のことが忘れられなくて・第1話
2015-01-09
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美奈はクラス、いや学年の中でも特別だった。
京人形のような雰囲気にも関わらず、目は黒目がちの二重。
小さめの口は形がよく、ニッコリ笑うと口角があがって綺麗な弧を描いた。
色白で透けるような肌。
頭も文系の中では10番以内に入っていたし、運動神経もよかった。
胸は結構あって身は細く、ヒップがキュッとあがってウェストのくびれもばっちり。
大人っぽい子で、クラスのまとめ役でもあった。
決してしきりたがりってわけではなく、自然と皆が美奈の言うことや提案に納得してまとまるような感じだ。
彼女が年上年下に関わらず、告白の嵐にさらされていたのも頷ける。
けれど、彼女は一向に彼を作ろうとはしなかった。
俺はと言えば、2年に入ってから背が高くなったくらいで、そう目立つようなヤツじゃなかった。
体育も普通より上、身長もちょっと上、頭は理系の中で常に5番内に入っていたからそこそこの自信はあった。
3年の2学期も終わりに近づくと、クラス内は