訳あって妻の下僕になりました・第1話

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2021-03-06

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ある日のこと、風呂上がりにビールを片手にボケっとテレビを観ていた。
翌日の会議資料をパソコンで作成していた妻が2階から下りてきた。

「終わったの?」

「うん。買い物している途中に急に思い出しちゃって、慌てて作ったけどなんとかセーフ」

妻は今春から、市役所の臨時職員として“生涯学習課”に勤めている。
市民センターで開催されるカルチャースクールなどの、募集案内や受講受付などを担当しているのだ。
後述するように腰が悪いせいで立ち仕事ができないため、市の広報誌を見て、事務仕事ならと応募してみたら、あっさり採用になった。
42歳になる妻は、はっきり言ってどこにでもいるお母さんという感じだが、教員免許、簿記、珠算、図書館司書などの文化関連資格を持っているため、教育委員会の印象が良かったのかも知れない。

「そんなことはどうでもいいけど、前にパパが作ったファイルを使えば、手抜きで早くできると思ったから、パパの名前の方でログインしたの。ファイルはあったけど、あれこれネットで調べよ


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