俺の人生を決めたのは、幼なじみ姉妹のハミ毛・中編
2015-04-22
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話は進む。
俺高2、亜美中3。
いよいよ亜美の進路を決めるときが来た。
まず陸上の盛んな私学のいくつかから奨学金付きのスカウトが来てた。
成績もそこそこ良かったし、親も金持ちだったんで、どれでも選び放題だったんだが、彼女が希望した道は、俺や由美と同じ高校だった。
実は亜美は相当足が速かったんだが、大会ではいつも2位だった。
隣の中学に、全国クラスの女子がいたんだ。
可哀想に一度も勝てなかったんだ。
で、もっと衝撃的だったのは、実は亜美は陸上自体にそれほど高いモチベーションは持ってなかった。
亜美の陸上の練習を支えてたのは、俺の「足の速い女の子って憧れるよな」って言葉が一番大きかったらしい。
それだけでここまで頑張ってきたのかと思うと、感動したしちょっと申し訳なく思った。
ということで、亜美は陸上のスカウトを蹴り、ボーダーライン上だった俺らと同じ高校を目指して猛勉強し始めた。
俺は気を遣って、会う回数を減らした。