僕と彼女と、せーちゃん・・・その1「メールと浮気」

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2014-05-16

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高校3年の春先のことだ。

当時付き合っていた彼女とケンカをすることが多くなり、日に日にメールも減っていった。
僕と彼女は同じ吹奏楽部に所属していて、楽器は違ったが部屋の関係でいつも一緒に練習していた。
練習中の、僕と彼女の間だけに流れる重たい空気を察してか、彼女と同じ楽器の芹菜(せーちゃん)が、気を使って僕にメールを送ってきたのがすべての始まりだった。

ある日、練習を終えた後。
入学式は終わったが、道端に雪の残る寒い夜。

『最近◯◯(僕の彼女)と仲悪いよね?どうしたの?』

せーちゃんからの突然のメール。
普段メールをすることもない相手からの思わぬメールに、少しだけ緊張する。

『最近上手くいかなくて、今もケンカ中。大事な時期に迷惑かけてごめんね』

夏には大会もあるので、正直今の空気は練習に差し支える。
ましてこの時期は、新入部員の書き入れ時でもある。

『そっかー・・・。あの子もすごいピリピリしてるから、やっぱそうだった


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