ずっと片思いしていた若い英語の先生と・第1話

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2018-03-17

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最初は、教師と一生徒というだけの関係だった。

笹倉先生は、ボクが高校三年のときに他の学校から転任してきた英語の教師で、他の先生たちと比べるとボクたち生徒との年齢が近かったこともあって人気の的だった。
長い髪にアーモンドアイの先生は、何と言っても美人で、若いのに颯爽と校内を歩く姿は見ていて格好良かった。
先生は女生徒にも人気があって、それはきっと先生が関西にある某劇団の男役のような雰囲気を醸していたからかもしれない。

全校生徒の憧れの先生だったので、勉強も普通、運動も普通、ルックスも普通のボクとしては、ただ、ただ毎日、彼女の姿を目で追うことくらいしかできなかった。
たまに先生と目が合うこともあったけど、ボクはすぐに目を逸らしてしまい、そうこうしているうちに高校生活を終えてしまった。
先生には何も告げることができなくて、ボクにできたことと言えば、卒業式の日に自分で制服の第二ボタンを引き千切り、職員室の先生の机にそっと置いて立ち去ることくらいだった。

成績が普通だったボクは普通の


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