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身バレも怖いのでフェイク有りです。某年某日、外見こそ綺麗だが、実は築40年は超えているビルにて、人生初の出来事に遭遇しました。いつものようにエレベーターに乗り込み、いざ・・・・と動き始めた瞬間でした。突然スマホにあの嫌な警告音が。いつ聞いてもドキッとするイヤな音です。
数秒後、エレベーターが緊急停止&地震で揺れまくり。「おっ!おっ!」みたいな奇妙な声を出しちゃったほど俺も焦ったwでもそれ以上にヤバかったのは、目の前にいたギャル。
まだ10代なのかな、昔のギャルみたいに色黒じゃなく白ギャルです。egg専属モデル伊藤桃々みたいな可愛いギャル。その子が悲鳴あげまくりwしかも頭に手をやって、ちょいヒザを曲げて、まるで鈴木奈々がバラエティーでわざとらしく大騒ぎしてるみたいな、そんな恰好。
しかも狭いエレベーター内ですから、黙れよ!ってブチ切れそうになりました。エレベーターっていっても築年数が古いからさ、小さい箱なんです。それがガンガン揺れるし、どこからかガギンバキンと金属音がめっちゃ響きまくってるし恐怖しかありませんでした。
実は俺、エレベーターが停まった
高校時代、ずっと好きだった子がいた。1度も同じクラスにすらなった事もなく、だからほとんど会話らしい会話などしたこともない。毎朝電車で見る彼女をずっと3年近く見守ってただけ。
高3の時、3つ隣の駅に住むクラスメイトと親しくなった。いや、親しくはないな。家が近所で同じ沿線で、同じクラスになったっていうだけ。性格的にもちょっと・・・・っていう感じだったしさ。
ここからソイツの事はAと呼ぶ。Aは俺とは真逆の陽キャ系。文字通り「うぇ~い」とかやっちゃう系。やたら握手求めてきたりするし、パーソナルスペースにも遠慮なく入ってくるタイプ。
お世辞にもイケメンとはいえないが、そういう性格だからなのか常に彼女がいる。この前別れたって言ってたのにもう見つけたの?って何度もあるから。
そのAとはよく行きも帰りも一緒になってた。それでバレちゃったんです。俺が彼女が好きだということに。やたら見ちゃうし、目で追っちゃうしね。そりゃ~近くにいたらバレバレだろうよ。
「え?なになに?あの子気に入ってんの?」
「ま~ね」
「じゃ話し掛けにいこうぜ」